アプリ事業部 プログラマーのTKです。
かれこれ10年以上プログラミングをしていると、様々な言語を使用してきた事に気づきます。
本日はその中の一部を、経験談を交えながら書いていきます。


●COBOL
新人研修で初めて習った言語がこれです。フローチャートで一連の処理を習得してから
総仕上げとしてCOBOLで住所録やら新幹線の乗降客数やらを集計して帳票に出力する
プログラミングをしたが、全く要領を得ず、どこから手を付けて良いかも分からず
周囲の同期が書いているソースコードを見よう見まねで何とか作り上げた記憶があります。

正直言って、パソコンもまともに触った事が無いのにいきなりプログラミングを
やらなくてはいけないとは、どえらい業界に入ってしまったと思いました。
こんな状況で1年もつかどうか危ういと思っていたのが今となっては懐かしいです。

その後様々な実務経験の中でもCOBOLで開発する機会はありましたが、
言語の仕様自体は比較的シンプルです。命令の記述が人間の言語(英語)に近いので、
プログラマー以外の人が読んでも内容を理解しやすいという点では
企業向けのシステムでは使いやすい言語だと思います。事実、汎用機を使った業務システムでは
幅広く使われており、webが台頭した現在でも運用されているシステムが多いと思います。
システムのメンテナンスのニーズは未だに根強いのではないでしょうか。
むしろCOBOLの難しさは、言語仕様よりも使用されている業務システムの仕様の複雑さに
起因する場合が多いと考えられます。


以下がコードの実例です。おなじみの"Hello, World!"を出力する処理です。
ちょっと冗長な印象がありますが、最近の実行環境であればもっと簡潔にコードが書けるようです。

000100 IDENTIFICATION         DIVISION.
000200 PROGRAM-ID.            HELLO.
000300 DATE-WRITTEN.          2014-08-13.
000400 PROCEDURE              DIVISION.
000500 MAIN-1 SECTION.
000600 PARAGRAPH-1-1.
000700     DISPLAY "Hello, World!".
000800     STOP RUN.
000900 END PROGRAM HELLO.